新築住宅の建築工事の流れの後半をご紹介します。前回の①基礎工事に引き続き②木工事、③仕上げ工事の工程となります。
(工程はその時々により多少前後しますので、大まかな目安として参考にしてください。)
②大工工事
「大工工事」は建設業許可において、「木材の加工又は取付けにより工作物を築造し、又は工作物に木製設備を取付ける工事」とされ木造新築工事では主に「基礎工事」後の上棟~内装工事までの工程を指します。
大工工事「上棟」
一日で1~2階の柱+梁を組み、屋根部分の一番高いところにある棟木を上げます。
以前は上棟式を行う事もありましたが、最近では略式として、建物の四方ににお清めの酒・米・塩をまく方法が多いです。
金物検査は中間検査項目の一つで、 第三者機関の検査員が所定の位置に 構造金物、筋違金物、火打ち等が正確に取り付けられているかを確認する検査です。図面を見ながら指定された金物が付いているかを現場で確認していきます。
サッシ工事・屋根工事・防水工事
上等後、在来工法の場合は雨仕舞を行います。屋根工事、透湿防水シート張り、サッシ工事を先に行うことで雨から建物を守ります。
ベランダなどの雨漏れのリスクがある箇所には防水工事を行います。
断熱材工事
木造住宅の断熱材にはグラスウールの断熱材や発砲プラスチック系断熱材があり、ご予算に応じて提案させて頂きます。
グラスウールのほうが安価なのでご予算が厳しい場合は採用致しますが、適切に施工をすることにより十分な断熱性を発揮させることができます。
設備配管・電気配線工事
間柱、野縁等の下地材ができた段階で水道配管、コンセントスイッチ等のボックスを設置していきます。
大工工事「壁・床の下地施工」
サッシ・野縁(天井を張る為の下地材)が組み終わったら建具枠・窓枠を設置して壁・天井の下地材(石膏ボード・合板)の施工を行います。
大工工事「床の施工」
無垢材を使用する場合は気温や湿度によって伸縮が起こるため一枚ごとにスペーサー(約0.3mm)をかまして張ることで一定の隙間を作り施工します。色や柄も一枚づつ異なるのでバランスよく配置することで無垢材の色彩を楽しむことが出来ます。
③仕上げ工事
仕上げ工事は最終工程となり、外壁仕上げや内装クロスや塗装、設備等の工事を行います。
外装工事「外壁サイディング張り」
防水シートを張り付け、胴縁(外壁等の下地材)打ちが終わると外壁の施工となります。
内装工事「クロス・塗装」
下地の施工後壁や天井の仕上げの工程となります。下地処理(パテ塗り等)を行い、クロスや塗装の仕上げをします。
設備工事
設備工事はトイレや、洗面台、キッチン、照明器具の施工で、竣工前の最終的な工程になります。
竣工・お引渡し
建築工事が完了し、建築基準法に基づいて「完了検査」が行われます。建築基準法に適合していると判断されると検査済証が交付され、居住が出来るようになりお引渡しとなります。