地盤調査には①土地を購入する際に、図書館やハザードマップで確認する地層単位の地盤(断層や過去に川底だった等の情報)の「地勢」調査と②その土地が家の重さに耐えられるかどうかの「地耐力」の調査の2つがあります。(今回は②の地盤調査の記事です。)
土地を購入する際に「地勢」を調査し、購入後に家のプランが決定すると「地耐力」の測定をする地盤調査を行います。
建物の建築には地盤の強度が重要で、その地盤が建築物を安全に支えられるか、支えられない場合は安全に持ちこたえる為にはどのような方法で建築するべきかを調査します。
具体的には住宅用地でよく採用されるスウェーデン式サウンディング試験(ロッドの先端にドリルを取付け100kgまでの重りを付けて回転させて行う沈下測定。通常建物の配置計画図から5箇所以上を調査する。)を行い、その検査結果に基づき補強の方法を選定してもらいました。
通常の建物の仕様(壁や屋根の仕様や構造等=家の重さ)によりどの程度の地耐力が必要か調べるのですが、今回の自邸は軽い建物の通常「20kN/㎡」に加え、耐震等級3なので、1.5倍の 「30kN/㎡」 の地耐力が必要となります。
調査の結果、部分的に 「30kN/㎡」 に地耐力が足りないことが判明しましたので、下記写真の範囲で部分改良を行いました。
今回は地域的に良好な地盤であることは分かっていましたが、調査によって部分的に弱い所が判明しました。現場にて詳細に調査し、このような弱点をしっかり補強することがとても重要になります。